莫是龍(ばくしりゅう) 文人画家 1539-1587 松江府華亭県生れ。 明代に活躍。字は雲卿、又延韓と言い、後明、秋水と号した。幼時から家学をうけ十四歳で郡の博士弟子員に補せられ、更に責生となって国学に入ったが仕官せず、生、布衣で徹した。晩年は貧困に苦しみながら四十九歳で逝世した。早近した為かまた売絵、やとわれ書をしなかった為か是龍の書画は多く伝わらないように思う。「是龍の小階は精工、婉媚に過ぎたり。行草は逸の態あり」とは、王世真の評である。 « next prev »