張大千(ちょうたいせん)

書画家 1899-1983 四川内江県生れ。

18歳のとき来日して京都で絵画、染織技術を学び、21歳で帰国。上海(シャンハイ)で李瑞清(りずいせい、清道人)、曽農(そうのうぜん)らに師事した。1941-43年には敦煌に起き壁画200余枚を模写した。その後は日本、ブラジル、アメリカに寄高し、晩年には台湾に移り住んだ。画風は伝統的文人画の画法に表現主義絵画の粗放な筆致を加味して、山水、人物、花卉画に独自の画を創り出したが、とくに八大山人、石谿、石涛に私淑した。代表作は《黄山香図》《長江万里図》(台北、歴史博物館)など。