北宋〜金時代 白釉劃花蓮池文枕(磁州窯刻花枕)

幅 22.8cm

 

枕は、磁州窯の特産の一つでした。比較的、小振りなこの円面枕は、その形式からして北宋末期から金時代にかかる12世紀の作と推測されるものです。上面には瓜形に二重枠取りした窓のなかに線彫りで蓮池文をあらわしています。

これは灰色の素地のうえに白い化粧土を全体にうすくかぶせ、その化粧土を掻き落として文様を表現する磁州窯で最も流行した手法でした。

 

1981年4月に伊勢丹新宿店で開催された【北京の秘蔵美術展】の出展作品です。参考資料の図録は、付属いたしません。当時、伊勢丹で販売された価格は、2,000,000円です。