斉白石(せいはくせき)
画家 1863-1957 湖南省南郷白石荘生れ
若い頃、貧困のため学校に通えず、指物師の徒弟となり、傍ら独学で画を学んだ。40歳頃から全国を行脚し、57歳前後に北京に移り住み、画業に専念した。徐(じょい)、八大山人、石涛(せきとう)をはじめ、揚州入怪より趙之議、(ちょうしけん)、呉昌碩に至る明清の個性派から多くを学び、簡潔で力強い筆を揮い、草花、虫、蝦などを愛情とユーモアに満ちた画風で多数描いた。また篆刻は雄運な作風を備える。北京美術専門学校教授を一時つとめ、革命後は中国美術家協会主席となり、人民芸術家の称号を与えられ、1955年国際平和賞金獲得者となる。